歯の内部(歯内)に細菌の感染が起き、歯の根っこの先(根尖)に病変、または病巣を作ってしまう疾患を根尖性歯周炎と呼びますが、この疾患の治療を感染根管治療、歯内治療といいます。

簡単にまとめましたので、専門家の方はさらっと流してください。

一度感染した根管は治療方法はありますが、確実に治癒をさせることが難しくなります。
ですので、根本から考えると虫歯をつくらない、という当たり前のことが大切にはなります。

虫歯の予防をする知識をただしく患者さんにお伝えすることが重要ですが、一方で治療する技術の習得も歯科医師サイドでは重要になります。

治癒に導くためには知識、器具、材料の勉強が必須ですが、日々新しい考え方や、材料、器材が開発されますので遅れをとらないようにアンテナを張り巡らしております。

そのような日々の診療の中で、治癒した症例を少しづつ紹介していきたいと思います。

今回の症例は10歳女子、左下第一大臼歯(6歳臼歯)の感染根管治療です。

初診時、症状はなく歯が欠けたということでレントゲン撮影を行いました。

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根っこの先(根尖)が黒く写っているのが根尖病変です。かなり大きく、根尖の吸収も生じていました。

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根管治療後のレントゲン写真です。

まだ、この時点では根尖に大きな変化は出ておりません。根管内をしっかり消毒してはいますが、一度感染すると無菌状態にはできません。しかし、細菌が増えるスペース塞ぐことにより根尖の病変の治癒を狙います。
その結果が次のレントゲンです。

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根尖の黒くなっていた病変の改善がはっきりとわかります。
年齢が10歳と若かったことも手伝ったかもしれません。
2ヶ月程度で、かなりの変化をみせた症例でした。

感染根管治療、歯内治療は、歯を抜歯させないためにとても重要な治療です。
歯科の治療で一番難しい治療と考えていますが、難しいからこそ自分にとって、一番好きな治療です。
治らない症例も残念ながらありますが、歯を残す治療への取り組みを今後も紹介していきたいと思います。

秋月 大
posted by AKIZUKI DENTAL OFFICE at 10:31 | 歯科
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